スイス式トーナメント

スイス式とは

具体的に、スイス式の実施には、以下のようなことを決めなければなりません。

1. どの時点の勝敗数を用いるか:前回まで(完全スイス式)/前々回まで(変形スイス式、対戦中に次の組み合わせを決定可能)/3回戦のみ初回で他は前回まで(WCSC方式)。
2. レーティングや予選順位等の事前情報を使うかどうか:モンラート式/オランダ式/マクマホン式等。
3. 同一勝敗数内の順位の決め方。
4. 同一勝敗数内の組み合わせ法:順接/逆接(ネスト)/隣接/間接等。
5. 同一勝敗数内の余り者の決定と処理の方法。
6. 過去対戦済みの組み合わせを排除するかどうか、また排除する場合には組み直しの方法。

特に、最後の部分の説明は意外と大変です。

解説記事: スイス式トーナメントについて | ず’s 将棋

評価・論文

ソフトウェア・評価

事例

考察

  • 参加者数nに対して、全勝者が1名になる対戦回数は log2(n)。優勝は決まるが2位以下は同勝数が出る可能性がある。2-4位決定戦を行うならその対応も必要。
    • 32名以下なら5回戦、64名以下なら6回戦必要 (1日に対局できる上限は高段者で6-7回戦ぐらいか)
    • log2(n)+2 がベスト??
  • 純スイス式ではn回戦が終わらないとn+1回戦の対局が行えない。時間が無駄になるので変形スイス式が良いかも (切れ負けならいいのかも)
  • 不戦勝(奇数人数の参加)、途中退場の扱いをどうするか。途中退場は以後不戦敗だけど不公平感あるかも。
  • 棋譜を残したい場合はどうするか。特に3位決定戦の棋譜。
  • 予選で用いる場合でも、通過ラインギリギリの人に納得感があるかどうか。1回戦で不戦勝を引いた人が強い場合は特に。

余談

  • 敗者復活ありトーナメントは、代表2名を決める場合は便利。各人2局以上対局できる。