琉球語
琉球語は言語
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外国語から国語へ - 沖縄における日本語教育史 (PDF)
- 『学者の間でも琉球諸語が言語か方言かというのは、未だはっきりしていない。しかし、実際に琉球・沖縄でどのように「日本語」が学ばれていたのか文献を調べていくと、「日本語」は琉球・沖縄にとって紛れもない「外国語」だったということがわかる。これについては次の章で詳しく述べるが、日本語が琉球・沖縄人にとっての「国語」ではなく「外国語」だったからこそ、初期の授業では翻訳や通訳が必要不可欠だったのである』
- 『文献を見る限り、琉球にとって日本語は中国語の次に重要な外国語だったとするのが妥当ではないかと思う。日本語が本格的に琉球の教育システムへ導入されたのは、 1880 年に「会話伝習所」という師範学校が設立されたところから始まる』
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第4回「方言」と「言語」の違いとは | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
- 「例えば、奄美、沖縄の場合は、言語的な定義からは、本土とは通じませんし、ちょうどトカラ列島を境にしてはっきりと切れている。言語学的には別言語と呼んだほうがいい」
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- 「私は琉球語は独立言語だと思っている。第一に日本語と違いが激しく、これをヨーロッパに持ってきたら文句なく独立言語であること、第二にその話者は歴史的に見て大和民族とは異なること、そして琉球語内部でも方言の分化が激しく、日本語大阪方言と東北方言程度の方言差は琉球語内部でみられることが理由」
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- 「安易に「私は○○弁と共通語のバイリンガル」などとヘラヘラふざけている人を見ると正直ちょっと待てと思う。「方言」か「別言語」かは政治や民族のアイデンティティに関わってくる極めてデリケートな問題だからだ。逆にすぐ「○○語は××語の方言」という類のことをいいだすのも危険だ」
論文など
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Thomas Pellard | French National Centre for Scientific Research - Academia.edu -- 日琉祖語の分岐年代 | Thomas Pellard - Academia.edu - 「日琉祖語の分岐を奈良時代以降と想定したら説明できない特徴を琉球諸語が数多く保持しており,中古・中世分岐説が成り立たない。しかしそれと同時に,琉球祖語が中古・中世日本語と接触していた証拠もある」
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International Research Center for Japanese Studies Repository: 琉球語、上代日本語と周辺の諸言語 : 再構と接点の諸問題
- 「先ず、琉球諸言語の資料を使わなければ、日琉祖語の再構は不可能である。第二に、上代日本語と現代日本語の本土方言には存在しない韓国語の要素が琉球諸言語に現れていることを示そうとした。私の説明が正しければ、ある上代韓国語の方言と琉球祖語の間に接点があったことを明示する事になるであろう 」
- 「つまり、上代中央日本語は日琉諸言語の祖語ではないのである。日琉諸言語の中で時間的に最も古い文献を持つ上代中央日本語は琉球祖語と比べたら改新は少なからずある。この事実については、服部氏が少なくとも三〇年前に明確にしている」
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日本列島の言語の多様性:琉球諸語を中心に | Thomas Pellard - Academia.edu
- 「以上のことから、複数の「琉球諸語」を認め、日本語を単一言語ではなく多様な語族とみなし、「日琉語族」という名称を使った方が妥当と思われる」
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- 「大神方言の特徴と重要性といいますと、まずは先に話したように、ことばが全く通じません。共通語も、または沖縄本島の方言、八重山石垣島の方言もまったく通じません。宮古島の方言でしたらなんとかわかりますが、先ほどの菊さんの与論ことばは私も何もわかりませんでした」
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- 「平良地区では 80 代でも話せなくなっているので早くしないと言語として消えてなくなってしまう」
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琉球語による朝鮮の占書 −吉浜智改の『行年運琉訳』−: University of the Ryukyus Repository
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漢語資料による琉球語研究と琉球資料による官話研究について: University of the Ryukyus Repository
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- CiNii 論文 - 言語資料としての『おもろさうし』(<特集>琉球語を見る/琉球語から見る)
- CiNii 論文 - 危機言語ドキュメンテーションの方法としての電子博物館作成の試み : 宮古島西原地区を中心として(<特集>琉球語を見る/琉球語から見る)
- CiNii 論文 - 琉球諸語に関する社会言語学研究(<特集>琉球語を見る/琉球語から見る)
- CiNii 論文 - これからの琉球語に必要な表記法はどのようなものか(<特集>琉球語を見る/琉球語から見る)
- CiNii 論文 - |ga|の係り結びの仮説と検証 : 琉球弧の方言の記述的研究に基づいて(<特集>琉球語を見る/琉球語から見る)
- CiNii 論文 - 琉球方言の焦点化助辞と文の通達的なタイプ(<特集>琉球語を見る/琉球語から見る)
- CiNii 論文 - 竹富方言の敬語補助動詞と対者敬語的終助詞(<特集>琉球語を見る/琉球語から見る)
- CiNii 論文 - 八重山地方の授受動詞タボールンと中世語「給はる」 : 敬意優先の授受動詞体系(<特集>琉球語を見る/琉球語から見る)
- CiNii 論文 - 琉球語から見た日本語希求形式=イタ=の文法化経路(<特集>琉球語を見る/琉球語から見る)
- CiNii 論文 - 『琉球入學見聞録』のハ行音とカ行音(<特集>琉球語を見る/琉球語から見る)
- CiNii 論文 - p音再考 : 琉球方言ハ行子音p音の素性(すじょう)(<特集>琉球語を見る/琉球語から見る)
うちなーヤマトグチ
うちなーヤマトグチから日琉語間の文法の差異が見えて興味深い。
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Daniel Long Japanese Language Research Site
- ロング、ダニエル(2013.06.30) 「奄美大島のトン普通語と沖縄本島のウチナーヤマトゥグチの言語形式に見られる共通点と相違点」 『日本語研究』 33: 87-97
- ロング、ダニエル(2010.03) 「言語接触から見たウチナーヤマトゥグチの分類」 『人文学報』 428: 1-30
- 「クレオール化がさほど見られない。むしろ若い人のことばは東京語からますます離れていく」
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ロング、ダニエル(2010.09) 「日本語習得者が作る日本語文法」 『日本語文法』 10.2: 39-58 くろしお
- 「正確に言えば北琉球語の沖縄本島中南部方言が基礎言語になっている那覇のウチナーヤマトゥグチと、南琉球語の八重山方言が基礎言語となっている「石垣島ウチナーヤマトゥグチ」を別々のものとして扱い、後者を「八重山ヤマトゥムニ」と呼ばなければならない(かりまた 2009)」
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- アンケートの設問が興味深い。
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ロング、ダニエル(2004.01) 「島の言語の二つの顔――接触と孤立のはざまで」 『月刊言語』 (特集『島のことば』)33.1: 42-50 大修館
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CiNii 論文 -トン普通語・ウチナーヤマトゥグチはクレオールか : 琉球・クレオール日本語の研究のために
- 「わかい人のウチナーヤマトゥグチの琉球語的な要素がすくなく、標準語にちかくみえたとしても、標準語とはことなる体系をもったものだとみなければならない」
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Gibo Lucila Etsuko ブラウズ: - 著者: University of the Ryukyus Repository
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CiNii 論文 - ブラジルの沖縄系人コミュニティの日本語に見られるポルトガル語と琉球クレオロイドの影響(口頭発表・午後の部,日本語学会2012年度秋季大会研究発表会発表要旨)
- 「この4言語の接触からハイブリッドな性質を持つ「ブラジル沖縄コロニア語」という言語が発生した」「これらは , いずれも一世から二世へ受け継がれた琉球クレオロイドの形式である。」
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Meiji Repository: 沖縄県の高校生と埼玉県の高校生の使用する「〜はず」の差異について −ウチナーヤマトゥグチと共通語「〜はず」の比較−
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DSpace at 愛知教育大学: 鹿児島県与論島の「新しい」方言体系の形成とその背景 ―中学生・高校生の調査をもとに―
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Prefectural University of Kumamoto: ウチナーヤマトゥグチのアクセントについてのおぼえがき
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HOKUGA: 沖縄と北海道の言語生活(共通語化と方言) : 沖縄と北海道の比較研究に向けて(<特集>共同研究報告 : 近代日本における文化・文明のイメージ)
指小詞の小(グヮー)
動画など
危機言語
- CiNii 論文 - 危機言語ドキュメンテーションの方法としての電子博物館作成の試み : 宮古島西原地区を中心として(<特集>琉球語を見る/琉球語から見る)
- CiNii 論文 - 琉球諸語に関する社会言語学研究(<特集>琉球語を見る/琉球語から見る)
方言札
琉球語教育
琉球語と中国語
琉球語と韓国語
その他
- 琉球はどんな文字を使ってた?: 目からウロコの琉球・沖縄史
- 「実は、琉球国内で広く一般的に使われていたのは日本の「ひらがな」でした」「中世の日本は公文書で「ひらがな」を使いません」「琉球の公文書は「ひらがな」で書かれながら、年号に必ず中国年号を使用」
- ウチナーンチュの越境的ネットワーク化と紐帯 −「チムグクル」を運ぶ言語的文化−: University of the Ryukyus Repository
- 【《UH・UR合同シンポジウム》報告】琉球における言語復興運動とインディジニティ : ハワイ語復興との比較から: University of the Ryukyus Repository
- 『隋書』流求伝について −研究史・学説の整理を中心に−: University of the Ryukyus Repository
- CiNii 論文 - 日本の多文化教育における地名学習の受容に関する一考察──関東地方のアイヌ語地名を例として
- 「日本列島の地名に見られる言語には,日本語,アイヌ語,朝鮮語,琉球語,そして英語があり,これらの5つの言語が素材となって地名を形成している.それだけではなく仏教の影響をうけたパーリ語の地名の例もある」